包括支払制度について
費用のことが気になったので、ちょっと看護婦さんに聞いてみたところ、
夫がお世話になった病院は 包括支払制度 で料金を算定しているらしいということがわかりました。
今までの出来高払いから包括支払制度へ
- ※包括支払制度
- 診断群分類包括評価(しんだんぐんぶんるいほうかつひょうか)は、医療費の定額支払い制度に使われる評価方法。
DPC(Diagnosis Procedure Combination;診断群分類)に基づいて評価される入院1日あたりの定額支払い制度でDPC/PDPS(Diagnosis Procedure Combination / Per-Diem Payment System)と呼ばれる。WikiPediaより
今までは「レントゲン一枚いくら、点滴一本いくら」という「出来高払い」で病院に費用をはらっていたのですが、それをやめて
この症状ならいくら
というアタリをつけ、その中で治療をまかなう、費用の計算方法らしいです。
ちなみに、これは治療費の計算で食事代やベッド代は含まれません。
むずかしいことはわからないのですが、これにはもちろん賛否両論あるようで採用していない病院もあります。・・というか、どの病院でも採用できる制度ではないらしく、この支払制度で支払を行うためには一定の要件があります。(くわしくはこちら、日本医療事務センターのDPCを導入するために)
包括支払制度に関する素朴な疑問
費用を支払う患者の家族の立場で考えると
- 医師から「CTとりましょう」とか「点滴をもう一本」いわれたりしたときに、「ギクッ。いくらなんだろう」という心配をしなくていい
というメリットはありますが、その反面
- たとえば包括支払制度で「10万円」となったとき、その10万円以内で治療がすまなかったときはどうなるんだろう?多少赤字でも治療するってことなんだろうか?(→そうみたいです。その範囲内で治療できなかった場合は赤字なんだって)
- 逆に包括支払制度で「10万円」の症状だったとして、本人の驚異的な回復力で2万円くらいの治療で治っちゃった場合、もちろんおつりはこないんだよね・・・?(→そうみたいです。)
という心配があります。
そうすると、包括支払制度の金額内で治療が収まらないんならやめてしまおうってことになりそうじゃないですかね・・・
出来高制だと余計な治療をして医療費稼ごうとされちゃうからそれをやめて、「この症状ならいくら」という計算に変えたのに、今度は「予算オーバーだから治療はやめよう」っていう問題がdてきそうじゃないですかね・・・?
小さな町の病院だと「これはいらないだろ・・・」ってくらい薬をだされたりするところがあるのは確かだけど
ちょっと調べてみると、
アメリカで考え出された制度のようで、アメリカでは増え続ける医療費を抑制する効果があったとのことですが、(参考 厚生労働省、DPC導入の影響評価に関する調査, アメリカの医療事情-日本はこれをまねて良いのか NPO法人医療制度研究会 )
ほんとうに日本の医療事情に適しているか判断がつくのはこれからのようです。